ワンダ・ランドフスカによって再発見されたチェンバロは、彼女の手によって強靭なダンパーと強烈な響きを兼ね備えて20世紀に再び息を吹き返した。無論それはチェンバロとは全く異なる〈近代チェンバロ〉としてその後のピリオド演奏で批判され、次第にその響きを耳にする機会は失っていった。一方でこうした近代チェンバロのための作品は今日、その価値を再評価する声も大きくなり、改めてかつての近代チェンバロとは何だったのかという問いへと向き直るチェンバロ奏者も増えてきた。本アルバムはファリャからグレツキに至る約半世紀に及ぶ近代チェンバロの芸術を総覧する画期的なアルバムだろう。