ナポレオンの出生地としても有名な、地中海に浮かぶフランス領コルシカ島。本作はそのコルシカの伝統的なポリフォニー・コーラスを基盤としながら、地中海に息づく様々な音楽文化を取り込み独自の音楽を作り上げてきたグループ、ラルバの30年以上のキャリアで初となるライヴ盤。三声が神秘的な響きをもって重なり合うア・カペラ・ポリフォニーで始まり、澄んだ歌声によるリード主体の楽曲も織り混ぜながら、ギターやヴァイオリンによる伴奏が海風を運び、中東やフラメンコにも通じる哀愁に満ちた旋律が深い余韻を残す。コルシカの音楽を知らない耳にも新鮮でありながら、どこか故郷を思わせるような普遍的な美しさが胸を打つ異国情緒豊かな作品。