ロリン・マゼール(1930-2014)が旧EMIレーベルに録音した1962年のフィルハーモニア管弦楽団との2枚のアルバムから、2002年のジョン・アダムズの“魂の転生”までを収録したワーナーへの録音全集、18枚組がリリース。当時既にDGへも収録を行っていたが、32歳時の“展覧会の絵”や“ツァラトゥストラ”の先鋭的な演奏には今でも驚かされる。また、カラヤン存命中である1988年から翌年にかけてのベルリン・フィルとの3枚は、マゼールが残した最高傑作とも言えるではないだろうか。気力が漲ったスケールの大きなこれらの演奏は、円熟したマゼールの到達点のひとつとして、永く記憶に留められる演奏に違いない。