YORUBA SOUL
汲めども尽きぬアフロ・スピリチュアルの泉
VARIOUS ARTISTS Only To Survive The Diaspora Yoruba(2015)
昨年は自身のオリジナル作『Peacock』を筆頭に、マイク・スティーヴァやアフェフェ・イクの作品も形にしたオシュンラデ。自身主宰のヨルバを中心に15年以上もアフロ・スピリチュアルなグッド・グルーヴを追求する精力的な動きは頼もしいばかりだが、その健在ぶりは今回登場のコンピ『Only To Survive The Diaspora』からも窺える。レディ・アルマやマテオ・セノリアらの新曲やリミックスなどが満載され、ジンジ・ブラウンの未発表曲“Waterfalls In Dub”が特にディープで気持ち良すぎ。
それに続いて登場するのが、パイシアン・グループの初作『Original Soundtrack』。先述のコンピでアフェフェ・イクの曲を演奏してもいる彼らは、2007年のEPで評判になって以来アルバムが待たれていたバンドだ。ブロークン・コズミック・アフロ・ハウス……とか言う必要もなく、プリンスとフェラとムーディーマンとディアンジェロのエッセンスを焚いたような洒脱で濃いヴァイブが最高!