
全国のタワーレコードのスタッフが、己の〈耳〉と〈直感〉だけを基準に世間で話題になる前のアーティストの作品をピックアップし、全店的なプッシュへと繋げる企画〈タワレコメン〉。これまで、相対性理論、神聖かまってちゃん、クリープハイプ、cero、KANA-BOON、洋楽ではストライプスやチャーチズ、スカイラー・スペンスといった現行シーンの最前線で活躍するアクトをいち早く発掘しており、現在は月1回のペースでオススメ・アイテムを紹介しています。Mikikiでは、そんなタワレコメンの選定会議に潜入し、作品の魅力を視聴コンテンツと共にお届け! 今回は10月度の洋楽編です!!
★タワレコメンに関する最新情報はこちら
★Mikikiの〈タワレコメン〉関連記事の一覧はこちら
★TOWER RECORDS ONLINEの〈タワレコメン〉特設ページはこちら

タワーレコードの本社にて行われるタワレコメンの会議。今回も音楽通のスタッフたちが〈これぞ!〉というオススメ作品を持ち寄り、タワレコメンの座を獲得すべく熱いプレゼンを繰り広げました。何百タイトルという新作のなかから候補作に挙がったのは……!?
一番手を飾ったのは、メジャー・レイザーやウォー・オン・ドラッグスを輩出したセクレタリー・カナディアンが送り出すシンガー・ソングライター、スティーヴン・A・クラークのデビュー作『The Lonely Roller』。ウィークエンドやフランク・オーシャンに繋がる新世代R&BとTV・オン・ザ・レディオなどを彷彿とさせるクセを持ったロック・サウンドを混ぜ合わせ、プレゼンを担当したスタッフも〈これまでの流れを受け継ぎつつ新しいインパクトがあった〉と語る一枚。海外メディアのSPINでも注目新人として取り上げられており、世界的ブレイクが期待されています!
続いて、こちらもインディーR&Bの流れを汲みつつジェイムズ・ブレイク的な内省へと接近したようなガブリエル・ガルソン・モンターノの初EP『Bishoune: Alma del Huila』。なんと3店舗が候補に挙げていました。〈ディアンジェロやマックスウェルのファンなど、本道R&Bリスナーにもハマるはず〉という推薦スタッフの言葉通り、歌声に漲る艶やかなメロウネスは魅力たっぷり。ジャイルズ・ピーターソンが絶賛というのも納得です。アーチー・ペラゴらによるリミックスも収録されており、バイヤーからは〈クラブ映えもばっちり〉との声も。
お次は、ロンドン出身の25歳の女性シンガー・ソングライター、ジェス・グリンのデビュー作『I Cry When I Laugh』。彼女はクリーン・バンディットの大ヒットソング“Rather Be”のシンガーとして知られ、今作は全英チャート初登場1位を記録。アップリフティングでキャッチーなダンス・ポップ・サウンドに、スタッフも〈これはUSにも飛び火するのでは〉とさらなるブレイクを予想していました。
2店舗から推薦されたのは、これまでリアーナやアリアナ・グランデなどのヒット曲を送り出してきた兄弟ソングライター・チーム、R・シティのデビュー作『What Dreams Are Made Of』。マルーン5のアダム・レヴィーンをフィーチャーした“Looked Away”がただいま全米ヒット中で、思わず口ずさんでしまうキャッチーなメロディー・センスとダンスホールを軸にモダンに仕立てられたサウンドに、「マジック!級」などスタッフも絶賛!
続いては、洒脱なジャジー・ヴァイブスでスタッフたちをとろけさせたエンパイア・オブ・サウンドの初作『Out Of The Norm』。パリを拠点に活動する生演奏ヒップホップ・グループで、鍵盤や硬めのドラムが効いたアーバン・グルーヴに乗せて滑らかなフロウを聴かせています。ルーツやエリカ・バドゥなどを愛聴するネオ・ソウル・ファンから、ロバート・グラスパー以降のJazz The New Chapter世代、さらにはSuchmosら昨今のアーバンな潮流にどっぷりのリスナーまで、幅広く支持を得そうな一枚です。
推薦スタッフが〈テンプルズやテーム・インパラのファンにも聴いてほしい〉と語ったのは、スペイシーなサイケ・ポップを奏でるLA出身の4人組、フィーヴァー・ザ・ゴーストの初作『Zirconium Meconium』。意表を突く曲展開とユニークな歌声は中毒性抜群です。フレーミング・リップスのウェイン・コインも気に入っているそうで、B級感溢れる虫ジャケもナイス。
会議も終盤に入って投下されたのは、南アフリカのケープタウンを拠点にシンガー/プロデューサーとして活動しているペティート・ノワールのデビュー・アルバム『La Vie Est Belle/Life Is Beautiful』。ポスト・パンクの過激さとアフリカン・コンテンポラリーの複雑なリズムを合わせたサウンドにスタッフも興味津々。〈ジ・インターネットやミゲルのリスナーにもお勧めできる〉との声も。
ラストは、〈この3作目でポップに進化!」と推薦スタッフが声を張った、USはコロンバスを拠点にするセイントセネカの新作『Such Things』。マムフォード&サンズにも近い疾走感溢れるフォーク・ポップが、会議室に爽やかな風を運んでいました。
ということで、今回も多彩な作品が並んだタワレコメン会議。スタッフたちが多数決で選んだのは……!?
2015年10月度〈タワレコメン〉洋楽編:選出アイテムは以下の2作品!!

【推薦コメント:新宿店 藤林】
この男、天才なり!! ドレイクの“Jungle”で“68”がサンプリングされるなど、注目を集めているNY出身のマルチ・アーティストのデビュー作。ジェイムズ・ブレイクやドレイクなどと共振する揺らめくようなグルーヴとしなやかなファンクネス、テリー・キャリアーやブッカー・Tを想起させるフォーキー/アコースティック・ソウルの温かみ……さまざまな要素を抜群のバランス感覚で融合させた圧倒的〈音楽力〉に脱帽! ジャンルの枠を軽やかに飛び越えた、タイムレスな傑作!

【推薦コメント:商品本部 池谷】
マルーン5のアダム・レヴィーン参加曲“Locked Away”が全米ヒット! これまでにリアーナ、アリアナ・グランデ、マイリー・サイラス、クリス・ブラウン、ジャスティン・ビーバーなどなど、錚々たるヒット曲を手掛けてきたカリブ海出身のソングライター兄弟がこのR・シティ! ソウル/R&B、ヒップホップにカリビアンやレゲエも巧みに融合させた、心地良くポップなサウンドと口ずさみやすいメロディーが持ち味。“Locked Away”は両親の純愛ストーリーが元となっており、その他も温かな絆を感じさせる曲ばかり!
10月度の選考を勝ち抜いたのは上記の2作品! 艶やかな歌声で内省的ファンクを紡ぐガブリエル・ガルソン・モンターノ、ポップのメインストリームを邁進するR・シティというラインナップになりました。
アイテムはいずれもリリース済み。入荷状況は店舗により異なりますので、気になる方はお近くのショップへお問い合わせください。次回は11月度のレポートをお届けしますので、お楽しみに!