全国のタワーレコードのスタッフが、己の〈耳〉と〈直感〉だけを基準に世間で話題になる前のアーティストの作品をピックアップし、全店的なプッシュへと繋げる企画〈タワレコメン〉。これまでSuchmosやWONK、ヤバイTシャツ屋さん、洋楽ではチェインスモーカーズやレモン・ツイッグス、コミュニオンズといった現行シーンの最前線で活躍するアクトをいち早く発掘しており、現在は月1回のペースでオススメのアイテムを紹介しています。Mikikiでは、そんなタワレコメンの選定会議に潜入し、作品の魅力を視聴コンテンツと共にお伝えする特集を連載中! 今回は2017年4月度の邦楽編をリポート!!
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タワーレコード渋谷店にて行われたタワレコメンの会議。邦楽担当の腕利きバイヤーたちがオススメのアイテムを持ち寄り、会議室へ集まります。今回も何百タイトルという新作のなかから選ばれた、計8タイトルの音源を聴き比べ、熱い議論の末にタワレコメン・アイテムを絞り込みました。厳しい予選を勝ち抜いたのは……以下の3タイトル!!
★2017年4月度〈タワレコメン〉邦楽編:選出アイテム
元THEラブ人間のおかもとえみをフロントウーマンに、the telephonesの長島涼平や元HOLIDAYS OF SEVENTEENの三浦太郎らインディー・シーンの腕利きミュージシャンを揃えた5人組、フレンズのファースト・アルバム『ベビー誕生!』がタワレコメンに! 経験豊富な面々が奏でるのは、アーバンな空気感が漂う和製ブルーアイド・ソウルから疾走感たっぷりのシンセ・ポップまで、多彩な魅力を持ったポップス。ときに伸びやかで情感豊かに、ときに弾けるようにキュートにと、さまざまな表情を見せるおかもとえみの歌声も耳を惹く、デビュー作とは思えないウェルメイドな一枚に仕上がっています!
アイドルが選出されることの少ない〈タワレコメン〉ながら、抜群の歌唱力とタイトなバンド・アンサンブルで会議スタッフの多くをトリコにしたのが、ヤなことそっとミュートの初作『BUBBLE』。涼しげなアルペジオと尖ったディストーションを多用したギター・サウンドにはシューゲイザー的な昂揚感&疾走感があり、J-Rockファンのみならず、オルタナやラウド系の洋楽リスナーが聴いても魅力を感じるのでは。推薦バイヤーも〈ベビメタ以来の、アイドルという枠を突き抜けるポテンシャル!〉と強力プッシュしていました。
〈今年のインディー・シーンの大本命〉〈今、私たちが聴きたいロック・サウンド〉など熱いコメントと共に多店舗から推薦されたのが、海外での活動も盛んなDYGLの『Say Goodbye to Memory Den』。昨年に活動休止を宣言したYkiki Beatのメンバーたちを擁する4人組のファースト・アルバムで、なんとストロークスのギタリスト、アルバート・ハモンド・Jr.をプロデューサーに起用。ダルでクールなヴォーカルと、シャープ&タイトなロックンロール・アンサンブルが滅茶苦茶カッコイイ。シンプルなバンド・サウンドから染み出る、蒼い焦燥感と甘いロマンティシズムが堪りません……。
4月度の選考を勝ち抜いたのは上記の3作品! いずれもリリース済みです。入荷状況は店舗により異なりますので、気になる方はお近くのショップへお問い合わせください。なお、5月度の邦楽〈タワレコメン〉も、MOSHIMO、Saucy Dog、神様、僕は気づいてしまったの3組に先日決定しました。こちらのレポートもお届けしますので、お楽しみに!