3年半ぶりの10作目。緊張感の高いメタリックなリフもの“JOLENE”を皮切りに、軽快なロカビリー調、アコギのミディアム・チューン、空間系シンセが色付けする哀愁ナンバーなど、変わらぬ〈らしさ〉をさらに突き詰めた安定の出来栄えだ。前作に続いて福士久美子が歌うピアノ・バラード“September”の幽玄な美しさも絶品。愛や希望について前向きな歌詞が多いのも、いまのベンジーの心理を示しているようで興味深い。