結成25周年を迎えたSHERBETS。活動ペースは不定期ながら、それゆえフレッシュさを保ちながらその音世界を拡張させてきた。昨年春の再始動後2作目となる本作ではより少ない音数で構築された、美しく硬質なサウンドが特徴。冷たく澄んだ冬の空気を思わせる、透徹した音作りはやはり彼らならでは。ダビーでクールなレゲエ“セダンとクーペ”、サーフ・ロックの“Fantastic”といったアプローチもユニークだ。浅井の詞はイマジネーションを増幅・飛躍させて、時間の移ろいや不安定な社会、自身の住む街などを描き出すが、真摯な言葉で希望を綴る“優雅に行こうぜ”に、その想いが集約されている。