5年ぶりのニュー・アルバムは新たなレーベルからの上梓となったが、特に何かが大きく変化したわけでもなく、基本的にはいつものズンドコしたジョナサン節が朗々と披露されている。と言いつつも、どこか宗教的な気配も漂う妖しくプリミティヴなロックンロールと、異国の夜を想起させるロマンティックなラヴソングの陰影がすこぶる絶妙で、単調さは微塵もない。ついついハミングしてしまう自分がいる。
ジョナサン・リッチマンの5年ぶり新作は、いつものズンドコしたジョナサン節披露しつつも単調さは微塵もない一枚
Blue Arrow/ATOZ