コラム

ダイアン・バーチが新作携え再来日、進化続ける美しきシンガー・ソングライターの自由奔放なキャリアを振り返る

ダイアン・バーチが新作携え再来日、進化続ける美しきシンガー・ソングライターの自由奔放なキャリアを振り返る

麗しのシンガー・ソングライター、ダイアン・バーチが再来日。5月9日(月)、10日(火)にBillboard Live TOKYO、11日(水)にBillboard Live OSAKAに登場する。〈現代版キャロル・キング〉と絶賛された2009年のファースト・アルバム『Bible Belt』で脚光を浴びると、翌年には〈フジロック〉出演を果たし、〈第2回CDショップ大賞〉洋楽賞の準大賞にも選出されるなど日本でもブレイク。魅惑の歌声と共に、モデル顔負けのルックス(テイラー・スウィフトばりの高身長!)とファッション性でも話題を集め、老若男女に愛されるニュー・ヒロインとなった。その一方で、2014年のセカンド・アルバム『Speak A Little Louder』では音楽性を一新し、最新EP『Nous』ではセルフ・プロデュースで新境地を切り拓くなど、失敗を恐れぬ生粋のアーティストとしての側面も持つ。本人いわく、「これまで作ってきた楽曲を網羅した、これまでとは違うユニークで、スペシャルなショウになる」という今回の来日公演を前に、チャーミングで自由奔放なキャリアを振り返ってみたい。

★Billboard Live TOKYO公演詳細はこちら
★Billboard Live OSAKA公演詳細はこちら

ダイアン・バーチは83年、ミシガン州生まれ。父はキリスト教の伝道師で、布教のために世界各地を転々とする幼少時代を過ごし、10代の初めにポートランドへ移住した。その父親がクラシックやオペラが好きだったこともあり、7歳から(半ば強制的に)ピアノを学ぶことに。しばらくはポップ・ミュージックと無縁の日々を送りながらも、やがてモータウンやポップスなど音楽と幅広く親しむようになり、プロの音楽家を志すようになる。下積み時代にはLAのホテルやバーでピアニストのバイトをしていたそうで、それを聴いて感動したプリンスが彼の自宅でのセッションに誘ったというエピソードは有名だ。そして、MySpaceにアップした楽曲がきっかけとなり、ロンドン→NYと移り住んだ彼女は、2009年に『Bible Belt』で彗星の如くアルバム・デビューを飾った。

ダイアン・バーチの代表曲といえば、当時ラジオでパワー・プレイされた“Fools”で満場一致だろう。ゴスペル風の歌い回しと、ソウルフルで都会的なサウンドは、確かにキャロル・キングやローラ・ニーロを彷彿とさせるもの。ソールドアウトとなった2009年12月の初来日公演でのパフォーマンス映像から、そのタイムレスな名曲ぶりを確かめてほしい。

『Bible Belt』のプロデュースを担当したのは、ジョス・ストーンを手掛けたスティーヴ・グリーンバーグマイケル・マンジーニベティ・ライトの3人。そういった背景もあり、アデルダフィーなど同時代のUKソウル勢とも比べられたものだが、ダイアン・バーチはもっとアーシーでレイドバックした個性が際立っていたと思う。レニー・ケイパティ・スミス・グループ)やアダム・ブラックストーンルーツ)ら大物ゲストが参加した同作は、隙のない音作りとナチュラルな歌心が上手く合致し、ロング・セラーとなっている。“Nothing But A Miracle”や“Valentino”は、現在もライヴのハイライトとなる人気曲だ。

しかし、彼女はこのサクセス・ストーリーに安住する道を選ばなかった。「私にはもっといろいろな面があって、それを知ってもらいたかった。それが大きなフラストレーションとなっていた」と自身も語るように、『Bible Belt』リリース後は〈現代版キャロル・キング〉という優等生なイメージに引っ張られることなく、自身のクリエイティヴィティーと正直に向き合っていく。2011年にデジタル・リリースした『The Velveteen Age』は、厳格なキリスト教家庭に育ったがゆえにのめり込んだという〈ゴス少女〉時代を彩った楽曲のカヴァー集で、キュアーエコー&ザ・バニーメンジョイ・ディヴィジョンなどをセレクト。『Bible Belt』にもうっすら滲んでいたダークな本性は、ここから前面に出てくることになる。

2014年作のセカンド・アルバム『Speak A Little Louder』は、80sエレポップ色とゴシックで内向的なムードが強調された一枚。フリートウッド・マックスティーヴィー・ニックスを想起させる〈魔性の女〉ぶりは前作の比ではなく、エッジの立った内容に戸惑うファンも少なくなかったが、ここでも光るのは歌声と楽曲の強度だ。自由を謳歌するように多彩なアレンジへと取り組みつつ、ピアノ一本でプレイされても胸を打つであろう筋の通ったメロディーが、変わらぬ本質をアピールしている。クエストラヴ(ルーツ)とジョン・テイラーデュラン・デュラン)が参加したリード曲“All The Love You Got”や、ケイト・ブッシュ“Running Up That Hill”を思わす“Lighthouse”など、聴きどころの多い仕上がりとなった。

その後、彼女はメジャー・レーベルを離れてベルリンへと渡り、今年1月に最新EP『Nous』をBandcampで先行リリース。ブラッド・オレンジジェイムズ・ブレイクなど最先端のサウンド・クリエイターを近年のお気に入りに挙げる彼女は、ここではみずからプロデュースを担当し、理想のサウンドスケープを描いている。EPのタイトルには〈魂の研ぎ澄まされた場所〉という解釈が込められているそうだが、昨今のインディーR&Bにも通じるアンビエント感を漂わせつつ、極限まで音数を抜いたアレンジは侘び寂びの境地へ。『Bible Belt』期を思えば大胆すぎるモデルチェンジは、“Kings Of Queens”のミュージック・ビデオからも伝わるはずだ。

ちなみに、幽玄なムードを形成するのに一役買っているのがスチュアート・マシューマンのサックス。シャーデーのオリジナル・メンバーでもある彼が参加しているのもあってか、最近は名曲“Smooth Operator”もライヴ・レパートリーに加えられているようだ。

今回の来日公演は、そのスチュアート・マシューマンも含む『Nous』を共に作り上げたバンド・メンバーを従えてのステージとなる。冒頭でも触れた通り、これまでのキャリアを網羅したセットリストが用意されるそうなので、最新の布陣によってアップデートされたダイアン・バーチの姿を観ることができるはずだ。その実力は過去のステージでも証明済み。あの唯一無二の歌声に心地良く浸れるライヴを期待したい。

 

ダイアン・バーチ ~NOUS tour 2016~
【東京公演】
日時/会場:5月9日(月)、10日(火) Billboard Live TOKYO
・1stステージ 開場17:30/開演19:00
・2ndステージ 開場20:45/開演21:30
料金:サービスエリア 9,800円/カジュアルエリア 8,300円
★公演詳細はこちら 

【大阪公演】
日時/会場:5月11日(水) Billboard Live OSAKA
・1stステージ 開場17:30/開演18:30
・2ndステージ 開場20:30/開演21:30
料金:サービスエリア 9,800円/カジュアルエリア 8,800円
★公演詳細はこちら

ダイアン・バーチに聴かせたい日本の楽曲の募集中!
★詳細はこちら

 


ダイアン・バーチ来日公演 各1組2名様ご招待 

5月9日(月)にBillboard Live TOKYOで開催される1st/2ndステージのチケットを、Mikiki読者各1組2名様にプレゼントします。応募締め切りは4月26日(火)。どうぞふるってご応募ください。応募方法は以下をチェック!

★メールでの応募方法
件名に「Mikikiダイアン・バーチ公演招待希望」、本文に(1)お名前(ふりがな含む)(2)お電話番号(3)ご住所(4)メールアドレス(5)ご希望のセットをご記入の上、下記のアドレスまでお送りください。

mikiki@tower.co.jp

当選者には、ご記入いただいたメールアドレスへ当選通知メールを送信いたします。
※応募情報が未記入の場合は無効とさせて頂きます。
 

 

★Twitterでの応募方法
(1)Twitterにて「@mikiki_tokyo_jp」をフォロー
(2)該当のツイートをRTしてください。

当選者にはDMにてご連絡させて頂き、上記必要事項の確認をさせて頂きます。
※フォローされていない方の応募は無効とさせて頂きます。 

※応募に際してご記入いただいたお名前・ご住所・ご連絡先等の個人情報は、弊社からの各種ご案内(イヴェント、アーティスト情報など)、アンケートの統計 資料の作成に利用させていただくことがございます。ご記入いただきました情報はタワーレコード株式会社にて保管し、ビルボードライヴ東京へお伝えする場合を除き、第三者へ提供することはございません。タワーレコード株式会社のプライバシー・ポリシーに関しましては、次のサイトをご参照ください。
http://tower.jp/information/privacy

タグ
関連アーティスト