2014年に結成された水戸発の6人組によるファースト・アルバム。キャッチーなシンセのリフとパーカッシヴなリズムを軸としたダンサブルな曲調、男女ツイン・ヴォーカルによるフックの効いたメロディーには強い訴求力があり、海外インディー好きからJ-Popファンまで幅広くアピールできそうだ。スケール感のあるサイケ・ナンバー“dive”から、昂揚感たっぷりのアンセム“always”へと至るラスト2曲の流れは特に印象的。
茨城県水戸市と都内を中心に2014年から活動している彼ら、CDリリース以前からつくばロックフェスなどに出演し、ネットで公開した音源は瞬く間に話題となった。先行で一部店舗にてリリースされた『Wonder ep』を経て、満を持してリリースされるのがファースト・アルバム『Flavor』である。ダンサンブルなビートに、ファンキー且つ低く唸り続ける様に鳴る陶酔的ベース音、そして幻想的なシンセとヴォーカルを聴けば一瞬にして彼らの世界へと引き込まれてしまう。アルバムを通して繰り返し聴きたくなる名曲ぞろいの1枚。今後日本のシーンを牽引していくであろう2016年最も期待のニューカマー。