Post Modern TeamのEP『This Time Passing』も好評だったAno(t)raksの新レーベル+Ano(t)raks(プラス アノトラックス)が、初のコンピレーション作品『plus one』をBandcampでリリース。現在、MediaFireからのフリー・ダウンロードが可能だ。
カルトな再発モノを中心とするディスコグラフィーでディープな音楽ファンを魅了し続ける大阪のレーベル、エムのバックアップにより7月25日にCD/LPで発売されるコンピ・シリーズ〈Light Wave〉をはじめ、これまで数々の名作コンピでシーンの流れを先導してきたAno(t)aks。今回のコンピでは、インディー・ポップ系のアーティストを中心に原点回帰を狙ったとのことで、レーベル自身も〈結果、90年代東京的な音の流れを、再構築・新提示出来たのではないかと思っています〉と語る充実作となっている。
個人的には……これまでのアノトラ作品にはなかった(?)ラテン・ジャズの匂いが混じるhikaru yamada and the librariansのラウンジーな“カリビアン・ジロンド”に驚きつつ、いまっぽいディスコ解釈と日本語詞がマッチするMARQUEE BEACH CLUB“city”、Kyohei Yonemitsuのブリージンなシンセ・ポップ“Cicada”、一見さりげないけど渋谷系的な音楽偏差値の高さにビックリなPortraits“家に帰ろう”あたりが特に気になったり。