デビュー以来の付き合いとなるブルー・ノートを離れ、アパレル・ブランドとしても有名なジョン・ヴァルヴェイトスのレーベルから3年ぶりのアルバムが突如リリースされた。初めてセルフ・プロデュースに挑んでいて、カントリーやブルーグラスに寄せた前作の風合いをかすかに残しつつ、総じてネオ・ソウルっぽい聴き心地に。初期2作を思い出すファンも多いだろうし、〈グラスパー以降〉なムードで捉えることも可能だ。