ご無沙汰だったハイ・パワーの姐御が3年ぶりのアルバムで帰還。クラムジー・ビーツを中心にフランスのヤングGらがラフにささくれたトラックを提供し、スヌープの同名曲を下敷きにした“Murder Was The Case”など不穏な題材をギラギラ聴かせる物騒な悪女ぶりは変わらない。金太郎飴、ゆえに甘い……という感じ。以前のようにクルー全体で支える異様なモブさはないものの、キャロリン・ロドリゲスらが要所で援護。