以前コンビ作『Like A Robot』も出していたドッグ・マスターバスタ・ブラウンに、LAのモーファクを加えた仏米混合トリオのアルバム。XLミドルトン一派のようなブギー時代のモダン・ファンクとしても楽しめるが、これは表層的なイマっぽさよりもG経由で辿り着いたPやザップ、80sエレクトロへの憧れを無邪気に優先した一作と捉えるべきかも。ユーロGらしい洗練味を抑え、先達の猥雑さを研究したような作りも好印象だ。