デスコア・シーンからヴィジュアル系へと進出したエクストリームな5人組が、3枚の重き扉をくぐった先に描く新しい景色を目撃せよ!
エクストリームなラウド・サウンドで話題を集めているNOCTURNAL BLOODLUST。結成当時、彼らはデスコア・バンドとして活動していたが、突如ヴィジュアル系のシーンに殴り込み。その変貌に周りを驚かせたが、そこには彼らの〈ある思い〉があった。
「音源からも伝わると思いますが、自分たちはラウド・ミュージックを誰よりも愛しています。それと同時に、自分はもともとヴィジュアル系という日本独自の文化をリスペクトしている側の人間です。かつて無垢な少年であった自分を震わせてくれた最高の音楽は、いわゆるラウド系という、いちジャンルのリスナーのためだけのものではなかった。これはすべての人に届けるべき文化であり、〈伝わる音楽〉だと信じているんです」(Cazqui、ギター)。
「ヴィジュアル系に来てから成長のスピードが上がっているんですよ。それはまぎれもなく、このシーンに来たからこその進化なんだと思ってますね」(Natsu、ドラムス)。
NOCTURNAL BLOODLUSTの2014年のシングル“Strike in fact”
NOCTURNAL BLOODLUSTの2014年のシングル“DESPERATE”
現在、彼らは3か月連続でシングルをリリース中。第1作の“Strike in fact”はメロディーを押し出したキャッチーさを、次の“DESPERATE”は強烈なグロウルを多用したハードさをフィーチャー。そして、第3作となる今回の“Libra”は、その間を縫うようでありながら、〈人間の命〉をテーマにした壮大なスケールの一曲となった。
「みんな〈このバンドはこのジャンル〉って決めたがるじゃないですか。でも、そうやって僕らをカテゴライズすることはナンセンスだっていうことを、多彩な曲を連続リリースすることで提示したかったんです」(Masa、ベース)。
「過去に作ったバラードとも、激しい楽曲たちとも何かが違う。その曖昧な部分を“Libra”で表現できたかなって思います」(Daichi、ギター)。
また、デスコア時代にデモ音源で発表した“Dysphoric Torment”を再録。磨き上げられたブルータル・サウンドを轟かせている。
「〈初期のほうが良かった〉と嘆く通っぽい人もいるかもしれませんが、“Libra”があるからこそ“Dysphoric Torment”のブルータリティーが映えるんじゃないか?という問い掛けも込めています」(Cazqui)。
さらに各曲への導入としてのSEを収録。作品全体で物語性を感じさせる形にパッケージされた。
「だから一枚を通して〈聴く〉というよりは〈歩いていく〉感じもあって。いろんな場面を見ながら進むと扉が出てきて、それを開けたら突然落とし穴に落ちるというか(笑)」(尋、ヴォーカル)。
「その落ちた穴から先の景色が気になるのであれば、僕たちから目を離すなっていうところですね」(Masa)。
▼NOCTURNAL BLOODLUSTの近作
左から、2013年のミニ・アルバム『OMEGA』、2014年のシングル“Strike in fact”、“DESPERATE”(すべてIRIS & CRISIS)
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