前作から2年という彼らにしては短い期間でニュー・アルバムがお目見えした。〈ツアー中に曲を書きまくり、そのエナジーを注ぎ込んだ〉とのコメント通り勢いのある一枚に仕上がっていて、全体のバランスよりも各曲の完成度を求め、ドリーミーなシンセ・ポップや80s流儀のハード・ロック、叙情派バラードなどをラインナップ。伸びやかで透明度の高い歌メロさえあれば、どんな曲調でもミュー節になることを証明している。

 


デンマークの人気オルタナティヴ・ロックバンド、MEW(ミュー)。前作『+−』発売から約2年。MEWとしては短い期間でのリリースとなる7作目のニュー・アルバムがリリース。コペンハーゲンにあるスタジオでバンドのセルフ・プロデュースで制作。なんと1年もかからずに完成させたという今作は、バンド史上最も簡潔かつ、一曲一曲に物語性があるかのような楽曲に溢れていた。MEWらしい多幸感溢れるスローな楽曲から80sポップ風の楽曲まで最高な一枚。一時脱退していたベーシストのヨハンの復帰第2作でもあり、日本先行リリースとなる今作。ボーナストラックも収録。