日本を代表する都市型の音楽フェスティヴァル〈SUMMER SONIC〉が、今年は8月15日(土)と16日(日)の2日間、千葉・QVCマリンフィールドおよび幕張メッセと、大阪・舞洲サマーソニック大阪特設会場で同時開催。Mikikiでは、昨年に続きサマソニの主要ステージに出演する全アーティストと注目アクトを、視聴/試聴コンテンツと共に紹介していく連載を展開! 今週末に開催の迫った第7回では、海外ロック・ファンならときめかずにいられない〈SONIC STAGE〉と、国内バンドを中心にライヴ巧者が揃う〈RAINBOW STAGE〉に出演する全アクトを、ステージごとに一挙紹介します!

★〈SUMMER SONIC 2015〉タイムテーブルはこちら

★第1回〈クリエイティブマン清水直樹社長インタヴュー編〉はこちら
★第2回〈ヘッドライナー&注目アクト編〉はこちら
★第3回〈MARINE STAGE編〉はこちら
★第4回〈MOUNTAIN STAGE編〉はこちら
★第5回〈HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER編〉はこちら
★第6回〈SONICMANIA編〉はこちら
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【SONIC STAGE】
 

マニック・ストリート・プリーチャーズ
(c)SUMMER SONIC All Rights Reserved.

 

ウルフ・アリス
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若手からヴェテランまで、勢いのあるロック・バンドが顔を連ねる〈SONIC STAGE〉。〈サマソニ〉全体で見ても一大トピックスといえるのが、初日のヘッドライナーを務めるマニック・ストリート・プリーチャーズによる、95年の歴史的名作『The Holy Bible』の完全再現ライヴだ。〈4REAL〉事件などで活動初期のイメージを担い、後に失踪するリッチー・エドワーズが参加した最後の作品にして、マニックスが国民的バンドの地位を築く礎となった史上屈指のロック・アルバムに収められたナンバーが、円熟期を迎えたメンバー達によって余すことなく掻き鳴らされる。

この大先輩を筆頭に、旬なUKバンドが続々と登場する〈SONIC STAGE〉初日。トラヴィスら叙情派の系譜を継ぐコーダライン、エネルギッシュな熱量とクールな知性のバランスも頼もしいパーマ・ヴァイオレッツサーカ・ウェイヴスと、イギリスの新世代を担うバンドが2度目の〈サマソニ〉出演で成長した姿を見せてくれそう。ファースト・アルバム『My Love Is Cool』がいきなり全英2位に輝いたウルフ・アリスは、紅一点シンガーのエリー・ロウゼルが醸し出す凛としたムードにも注目。ロイヤル・ブラッドに続くパンク・デュオの新星、スレイヴスのステージも強烈だ。アメリカ勢では、ジャンク・ロック×R&B~ファンクの必勝パターンを取り戻した新作『Freedom Tower - No Wave Dance Party 2015』も痛快だったジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンが、鉄板のロックンロール・エンターテインメントをお見舞いする。オープニング・アクトを務めるDATSも、海外インディー・ロックのエッセンスを強く感じさせる注目すべき若手バンドだ。

 

 

 

ミュー
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ブリーチャーズ
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2日目は、日本のファンから長く愛されるデンマークの至宝、ミューがトリを飾る。今年は6年ぶりとなる新作『+-』も発表。天をも貫くヨーナス・ビエーレの美声と、壮大で透明感のあるバンド・サウンドは〈サマソニ〉2日間を感動的なエンディングで締め括ってくれそうだ。当初予定されていたパッション・ピットの出演キャンセルは残念だが、クラシックとベース・ミュージックを融合させたクリーン・バンディットがその穴を十二分に埋めてくれるはず。ファン.ジャック・アントノフ率いるブリーチャーズも、持ち前のキャッチーでビッグ・スケールな音楽性を存分に発揮するだろう。地元オーストラリアでシングル“Geronimo”が大ヒットしたシェパード、〈パッション・ピット以降〉のシンセ・ポップを奏でるスモールプールズなどカラフルなバンドも賑やかな一方で、元ラーズジョン・パワー率いるキャストのエヴァーグリーンな歌心にはキュンとさせられそう。初日・2日目の両方に出演するベスト・コーストも、レイジーなサーフ・ポップを奏でる真夏の申し子。最新作もよかったし、名曲“Boyfriend”は思い切り合唱したい。これら海外勢に一歩も劣らないKEYTALKの熱演も楽しみにしよう。