ヒューストンの元祖ストーナーからまた3年ぶりのアルバムが到着。大半のプロデュースを手掛ける盟友ロブ・クエストやジャグ・マグ、トニー・マックらコーヒー・ブラザーズの仲間を招き、レイドバック気分を燻らせながら恐ろしく弛緩した音と語りでメロディアスなヴァイブを充満させる作風は毎度の心地良さだ。いつも以上の蒙昧感に泥臭い円熟味も増してまったりメロウに現実逃避させてくれる、まさに〈音響浮揚〉な一枚。