青葉市子とGEZANのマヒトゥ・ザ・ピーポーによるデュオの2年半ぶりとなる2作目。ときにサイケデリックな音像を纏った幽玄なフォーク・サウンドが、モノローグなども交えながら、ダーク・ファンタジー的な世界観をゆったりと綴っていく。そのメランコリックな音世界と深いエモーションは、青葉と縁の深いCorneliusの新作『Mellow Waves』にも通じるもので、ここには2017年のムードが確かに表れているように思う。