スウェーデンのオーレ・ブールドやフランスのガイスターなど、欧州では往年のAOR作品を手本とするアーティストが活躍しているが、オランダに住むこの若き俊才も同様の流れで注目を集めてきた人物だ。本2作目では、より西海岸的な眩しさを増した爽快なサウンドが小気味良い。マイケル・フランクスやジミー・ウェッブらのカヴァーもさることながら、オリジナル曲での溌剌とした旋律が抜群に素晴らしい。