マウント・イアリが4月6日(金)から来日ツアーを行う。
マウント・イアリはアメリカ、ワシントン州アナコーテスを拠点とするフィル・エルヴラムによるソロ・プロジェクトで、エルヴラムは前身バンドであるマイクロフォンズ時代から20年以上にわたって音楽活動を続けている。マイクロフォンズ時代はKレコーズに所属していたが、マウント・イアリへの転身以降はP.W.エルブラム&サンというインディペンデント・レーベルを自ら運営、アナログ盤を中心に多数の作品をリリースし続けている。その作品のいずれもがファンやメディアから高い評価を得ており、まさにアメリカン・インディーの良心とでもいうべき存在だ。
特に2017年『A Crow Looked At Me』は多くのファンが傑作と絶賛し、複数のメディアが同年を代表する作品に選出、マウント・イアリの新たな代表作となった。同作は2016年、がんによりわずか35歳で亡くなったエルヴラムの妻、ジュヌヴィエーヴ・カストレイ(おなじくミュージシャンで、漫画家/イラストレーターだった)をテーマとし、エルヴラムの絶望や亡き妻への思いを率直に綴った詞と歌は聴き手の胸を強く打った。2018年3月にリリースされた『Now Only』はそれに続く続編的作品で、エルヴラムとカストレイの思い出を歌った“Tintin In Tibet”などが収められている。
(筆者はファンなので)つい前置きが長くなってしまったが、そんなマウント・イアリが実に5年半ぶりに来日し、東京、名古屋、松本、京都、神戸の5都市を回るツアーを行う。サポート・アクトは二階堂和美、テニスコーツ、Gofish、小池喬(シラオカ)、The Endが務める。
すでに称賛の声が上がっている『Now Only』を携えた今回のツアーでは同作と『A Crow Looked At Me』からのナンバーが演奏されるとのことだ。また、各会場において入場時、希望者には両作の歌詞・対訳が掲載されたブックレットの貸出も予定している。エルヴラムと主催の7e.p.がマウント・イアリの歌詞をとても大切にしていることが伝わってくる粋な計らいだ。ライヴではぜひエルヴラムの歌を聴きながら、その悲しくも美しい詞に浸ってほしいと思う。
Live Information
〈Mount Eerie Japan Tour 2018〉
2018年4月6日(金) 東京・渋谷 7th FLOOR
共演:テニスコーツ
開場/開演:19:00/19:30
前売り/当日:4,700円/5,000円(ドリンク代別)
2018年4月7日(土) 長野・松本 Give me little more.
共演:The End
開場/開演:19:00/19:30
前売り/当日:3,500円/4,000円(ドリンク代別)
学生割引:2,500円(ドリンク代別) ※学生証など証明となるものを持参ください
2018年4月8日(日) 京都 UrBANGUILD
共演:小池喬(シラオカ)
開場/開演:19:00/19:30
前売り/当日:4,500円/5,000円(ドリンク代別)
学生割引:2,500円(ドリンク代別) ※学生証など証明となるものを持参ください
2018年4月9日(月) 兵庫・神戸 旧グッゲンハイム邸
共演:二階堂和美
PA:西川文章
フード:六甲山系ピカソ
開場/開演:19:00/19:30
前売り/当日:4,700円/5,000円 ※別途ドリンク代不要
共催:塩屋音楽会
2018年4月12日(木) 愛知・名古屋 TOKUZO
共演:Gofish
開場/開演:18:30/19:30
前売り/当日:4,000円/4,500円(ドリンク代別)
学生割引:2,500円(ドリンク代別) ※学生証など証明となるものを持参ください
2018年4月13日(金) 東京・渋谷 7th FLOOR
共演:テニスコーツ
開場/開演:19:00/19:30
前売り/当日:4,700円/5,000円(ドリンク代別)
※4月6日公演のリピーター割引あり(入場時に4月6日公演のチケット提示で500円引)
※各会場、入場時に希望者には『A Crow Looked At Me』『Now Only』の歌詞・対訳ブックレットの貸出も予定しています(終演後要返却)。
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