異色のバッハ・アルバムをリリースしたばかりの人気ピアニスト、ブラッド・メルドーのレギュラー・トリオでの最新スタジオ・レコーディング。ベースはラリー・グレナディア、ドラムスはジェフ・バラード。1曲目のオリジナル“Spiral”から、アルペジオ風のフレージングをエンドレスにキープしながらディープなブラッド流インプロヴィゼーションに突入する展開には思わず〈ヤラレタ〉。自作曲以外では、ジャズ系ではエルモ・ホープ、サム・リヴァースのナンバーやスタンダード曲、ポップ系ではポール・マッカートニー、ビーチ・ボーイズのカヴァーなど通好みな独特の選曲もあり、トリオの醍醐味を伝える。