2006年のデビュー時はアークティック・モンキーズと比較されることが多かったクークス。しかし近年は独自の道をしっかり歩み、前作とそれに続くリミックス盤ではダンス・ミュージックへの接近を見せてリスナーを驚かせてくれたが、5枚目となるこのオリジナル・アルバムでは、〈バンド〉という原点に立ち返りながら歌メロを支えるスケールの大きい演奏を展開。ブリット・ポップ・リヴァイヴァルの流れも感じさせる一枚だ。