今年のXXL誌〈Freshman Class〉に選出されたトロイ・エイヴのデビュー・アルバム(2013年に配信のみでリリース)がボーナス・トラックを加えてタイミング良くフィジカル化。随所でノトーリアスBIGのラインを引用するなど同郷ブルックリンの先達に敬意を払いながらも(語り口もファボラス似?)、全体的には自身のヒーローである50セントの影響を強く窺わせる内容。その極めつけがトニー・イェイヨを迎えた“Show Me Love”で、ここでは“In Da Club”の一節をフックで口ずさんでいたりする。ゲストはプッシャー・T、プロディジー、レイクォン、N.O.R.E.など。ハリー・フラウド、エイラブミュージック、チェイスン・キャッシュ、スレジェレンらが名を連ねるプロデューサーの人選もおもしろい。