恋愛だけじゃなく、友情、自分自身、好きなもの――そこには必ず〈LOVE〉がある
「pinkとmintはツインズ、双子のようなイメージで選曲しました。ジャケット写真もあえてそっくりなデザインになるように撮影したので、ちょっとした間違い探しみたいになっています(笑)」
『Love Collection ~pink~』『Love Collection ~mint~』以来、約5年ぶり、デビュー10周年を記念してリリースする2枚のベスト盤には、西野カナらしい仕掛けがたくさん詰まっている。
「この5年間に発表したシングル曲のほか、ライヴで思い出のある楽曲を中心に収録しています。実は曲順も、ライヴのセットリストをイメージして決めたんです。最初は元気よく始まって、中盤にバラードやダンス曲、最後はこの10年のライヴですごく思い入れのある2曲を収録。ファンのみなさんが一緒に歌ってくれた、大切な楽曲です。pinkとmintは頭から聴いてもらえると、ライヴに遊びに来たような雰囲気が楽しんでもらえるアルバムになっています」
“トリセツ”“Darling”などのヒット曲はもちろん、最新シングルの“Bedtime Story”、さらに新曲も2曲ずつ収録。なかでも、今の季節を彩るナンバーといえば“Dear Santa”だ。
「この曲は、サンタさんへの手紙をテーマに書きました。もともとクリスマスソングはすごく好きで、私は季節を問わず、夏でも聴くくらい(笑)。とても好きなテーマなんです。歌詞の中では、クリスマス限定のコスメや透明感のある肌……と、欲しいものをリストアップしていくんですが、最終的には素敵な恋人がほしい。女子会に出てくるようなトークをイメージして書いた曲でもあります。ハッピーなクリスマスシーズンに、ぜひ聴いてもらいたい一曲です」
ベスト盤のタイトルは前作と同じく『Love Collection』。そこには、この10年間変わらない、彼女のメッセージが込められている。
「毎回、アルバムのタイトルには〈LOVE〉とついているんですが、それは恋愛だけではなく、友情だったり、自分自身のこと、好きなもの。そこには必ず〈LOVE〉があって、ずっと〈LOVE〉をテーマに歌い続けてきました。その集大成として『Love Collection』というタイトルになっています。みなさんの毎日に寄り添える曲になったらいいなと思って書いた曲ばかりなので、みなさんの〈LOVE〉や思い出と重ねながら、聴いてもらえたら嬉しいです」