今年2月に惜しまれながらも解散した絶景クジラのフロントマンが、半年の沈黙を破って届ける新曲は、あまりに優しいバラード・ソング(現状はライヴ会場とBASEで販売中)。全編にわたって〈君〉への感謝の気持ちが歌われるが、サビの最後に〈エイリアン〉と歌われることで、その〈君〉というのが〈my Alien〉を指していることに気付く。それが誰か別の人間のことなのか、自分のなかのもう一人の自分なのか、それとも神様のような存在なのかは各々が想像するしかないが、〈私〉には確かに〈私のエイリアン〉という存在がいて、その存在に感謝し、その存在を愛おしく思い、共に生きていくことを決めた。そんな静かな決意表明がなされた、新たな門出にふさわしい優しい優しいバラードだ。