約5年ぶりとなる新作が到着。変拍子や脱臼気味のリズム感を呑み込んだカオティックなサウンドは健在ながら、フルートを前面に据えたアンサンブルは室内楽的な色調を強めており、ある種のユーロ・プログレにも通じる優雅な響きを携えている。ソウル~フュージョンめいたメロウネスを描いてみせる“Genius”には〈キャッチー〉とさえ形容できる手触りも。ともあれ、全編に漲る不穏な空気が彼らならでは。