今年10月に他界したキム・シャタック(ヴォーカル/ギター)の遺作となる5年ぶりの新作。その中身は過去に書き溜めていた楽曲をまとめた変則的なものだが、彼女はALSとの闘病生活の中でタイトル通り〈休日なんてない!〉という覚悟で制作に挑んでいたに違いない。ガレージ、ポップス、パンクを通過したロックは人懐っこくもエッジ鋭く、その中を泳ぐキュートなメロディーセンスは絶品。ラスト作とは思えない充実ぶりである。