世界最高峰のジャム・バンドと謳われるNYバッファロー発の5人組、モー。〈フジロック〉への参戦を控えた絶妙なタイミングで、その11作目が到着した。もともとアコースティック・アルバムを作るというアイデアからスタートしたらしく、熱を帯びながらダイナミックに絡み合うアンサンブルに加え、いつも以上に歌心をアピールした作品となっている。多彩な曲の狭間に見え隠れするUSルーツ志向がおもしろい。