シン・リジィに代表される80sメタルを踏襲した4人組のサード・アルバム。適度な哀愁を振り撒きながら、アメリカのバンドらしい抜けの良さを感じさせる点が彼らの魅力である。“Hearts On Fire”“Fight Or Flight”などエッジの立った疾走ナンバーも良いけれど、スペイシーな鍵盤を随所に織り込み、どっしり聴かせる曲もとても味わい深い。古き良き音色を貫いた頑固な姿勢はいまの時代に新鮮に映る。