ドイツのヴェテランによる新作は、エレクトロニック・ミュージックの手法を用いて自身のルーツであるヨーロッパの伝統音楽へとアプローチしたもの。音数は少ないながら変拍子ともインダストリアルともカテゴライズ不可能な独自のスタイルを展開していて中毒性は抜群だ。クールで多彩なミニマル・グルーヴ~ブロークン・ビーツを披露した前半、ガシガシと疾走感のある後半というアルバムとしての構成も流石の一言。