コラム

「おかあさんといっしょ」最新ベスト『あさペラ!』中西圭三や谷山浩子らが作曲、新時代の波をキャッチし〈攻めてるEテレ〉を伝える映像ソフト

豪華メンバー参加のカラフル&クリエイティブなソングブック

 慌ただしい朝、Eテレの子ども向け番組にお世話になっているご家庭も多いことだろう。けれど、近年の〈攻めてるEテレ〉は子どもだけでなく、大人が観てもかなり面白い。ひびのこづえが衣装・セットデザインを手がける「にほんごであそぼ」、放送作家の倉本美津留が企画を担当する「シャキーン!」、コーネリアスの音楽でおなじみの「デザインあ」など、朝の時間帯はゴールデンタイム。ニュースよりもEテレをつけていた方がクリエイティブなエネルギーが湧いてくる。そんな中で、放送開始から60年以上にもなる長寿番組「おかあさんといっしょ」も新しい時代の波をキャッチしている。

花田ゆういちろう,小野あつこ NHK「おかあさんといっしょ」最新ソングブック あさペラ! NHKエンタープライズ(2020)

 「おかあさんといっしょ」では、歌のお兄さん・お姉さんが童謡唱歌から新曲までさまざまな歌を歌ってくれる。2017年4月からは花田ゆういちろう&小野あつこコンビが務めているが、最初は少し硬めだった表情や歌も最近はやわらかくなってきた。ふたりとも音大で声楽を学んだとあって、どんなキャラクターの曲も難なく歌いこなす。今回発売される映像ソフトは、番組のオリジナル曲である“月の歌”を中心とした人気曲が収録された最新ベストである。

 Eテレの楽曲制作には今が旬のアーティストや大御所クリエイターが多く起用されているが、今作にも“あさペラ!”(作曲:中西圭三)、“たいこムーン”(作詞:うちだややこ/作曲:青柳拓次)、“いっしょにつくったら”(作詞:谷山浩子)、“ミライクルクル”(作曲:織田哲郎)など錚々たるメンバーが参加している。“てとてとパタン”(作詞:いとうせいこう/作曲:ユザーン)ではタブラのぼよ~んとした不思議な響きに子どもも釘付け。虫がかわいそうで食べられない“はらぺこカマキリ”を歌うのは〈カマキリ先生〉こと香川照之。自分がごはんになって歌う“おすしのピクニック”は保育園のお遊戯会でも人気のようだ。“きみイロ”ではお姉さんが青い服、お兄さんが赤い服を着て〈きみだけのイロをさがすんだ〉と歌うのが印象的だった。

 子どもがいる、いないに関わらず、観れば世界がカラフルになること請け合い。気分を上げたいときにぜひ!

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