ハードコアやグランジのみならず、立体的な音響やコラージュをはじめとする実験的なサウンドも楽しませながら、冗長にならないのは根っこにパンク・ロックがあるからか。LAのアンダーグラウンド・シーンの息吹を伝えるギター&ドラム・デュオがドラッグ・シティからリリースした5枚目のアルバム。進化の証だった枝葉も含め、とことん無駄を削ぎ落した全11曲33分の中に彼らの最良の部分が凝縮されている。