現行の最重要ワールド・ミュージック・レーベル、グリッタービート発、ゴラン高原出身のグループ、前作はティナリウェンとグナワ・デフュージョンをシンセで味付けしたよなナイスなミクスチャー作品でしたが、見事に化けました。まずジャケ……例えばオマール・スレイマン的なアゲでいなたいアラビック歌謡を聞かせてくれる期待がビシビシ。で、1曲目でやられました。チープなシンセに導かれ、ケミカル・ブラザーズがサンプリングしたモロカン歌謡的リフに東京砂漠なメンズ・ウィスパー歌謡。このズンドコのスットコドッコイ路線で全編貫いて完走、正直同じグループとは思えないですが、この化けっぷり最高。
トゥートアルド(Tootard)『移民の鳥』最重要ワールド・ミュージック・レーベル発のグループがアゲでいなたい魅力を開花
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