おかえり! 約10年待ったぞ! リズム隊にマーズ・ヴォルタの活躍で知られるジョン・テオドールとレッチリのフリーを迎えためっちゃ豪華な新作は、アコースティックな曲からオーケストラ・アレンジまで、実験的な姿勢でもって往年のファンの手もがっちり掴んで付いてこいと言わんばかりの楽曲が並んでいる。アルバムを包む空気感はファーザー・ジョン・ミスティ『Pure Comedy』にも通じるようなペシミズムと、相反するように希望が共存しており、ラストを飾る“Comet Song”はその空気にあてられてか無性に泣けてくる。コナー・オバーストのソロ作が充実していたから〈復活はないのでは?〉と思っていたが全然そんなことなかった! 2017年の冬には再始動の話が出ていたとか。早く言えよ!