ヴォーカリストのYikiiと組んだanemoneでも活動するコンポーザー、ninomiya tatsukiのソロ3作目。ジャジーでメロウなサウンドは、優しく幻想的な世界が目の前に広がるかのようで、美しいビートに身を委ねるだけで陶酔できる。サックスとピアノの音色が日本のリスナーの琴線に触れる“melty snow”など、ローファイ・ヒップホップのムーヴメントの延長線にありながらも、日本から生まれるべくして生まれた郷愁感を誘う一枚。