エレクトロニカ・ポップ・ユニット、anemoneのコンポーザーによるソロ5作目。ピアノの旋律がノスタルジーを煽る表題曲をはじめ、メロウなジャジー・ヒップホップからチル要素高めのローファイ・ヒップホップまでを横断した、甘美でソリッドな音世界を披露している。サンプリングを駆使したアブストラクト色濃厚の“VIT”など、随所に光るドープなビートメイキングも魅力的。緩やかな音の波にいつまでも漂いたい好盤です。