『Love Of Life』というタイトルに少々及び腰ながら、齧ってみたのはこのアンサブルの変わった編成に目がいったから。チェロと二人のテナー・サックス(うち一人はクラリネットを持ち替え)。三人のうちに誰が中心なのかは分からないが楽曲はチェリストが全て書き下ろしている。このチェリスト、ヴィンセント・クルトゥワは非常に活動領域が広くその音楽性は多岐に渡っている。共演者を見るとUKや欧州のプログレ系との濃厚接触が観察される。かつてのトム・コラを思い出した。さてこのアルバム、同じような音域の楽器を集めてさぞモノクロームな景色に終始するかと思いきや、実にリズムのアレンジメントが多様で驚く。アフロポリの “Trust”が愛聴曲!