実験的アンビエント作品で知られるウィリアム・バシンスキーがアシスタントでもあるプレストン・ウェンデルと結成したユニットがこのスパークル・ディヴィジョン。元々クラリネットやサックスの教育を受けた下地もあり、今作でも披露しているが、それがサンプリングされたジャズ・アンサンブルで組んだようなビートの上で鳴らされる、そのフェイク感とジャケット(写真の女性は今年亡くなったブルックリンで愛されたセレブ、レオノーラ・ルッソ)もあいまってかなりサイケデリック。同じく今年鬼籍に入ったヘンリー・グライムスとの共演曲も収録。不穏だけどご機嫌、ストレンジでダンサブルな作品だ。