約3年ぶりの新作は、長年の盟友であるリック・メンクがドラムを演奏した以外は、すべての楽器が彼自身によって演奏されたもの。彼らしい3ピースのバンド・サウンドと多重コーラスのみで作り上げたオルタナ・パワー・ポップ的な仕上がりで、今作は特にラウドなギターの質感やブルージーなフレーズがどことなく彼の90年代の名作群を彷彿とさせる。男気に溢れ、いい意味で安心して聴ける会心の一枚だ。