河内宙夢が2021年3月6日、『河内宙夢デモ音源集』をミロクレコーズから配信リリースした。
京都のシンガー・ソングライター、河内宙夢は、河内宙夢&イマジナリ―フレンズのフロントマンとしても活躍し、2019年にファースト・アルバム『河内宙夢&イマジナリ―フレンズ』をリリースした。
今回リリースされた『河内宙夢デモ音源集』は、2020年12月に発表した漫画家の不吉霊二との共作ZINE「I search light」にCD-Rとして同封されていた宅録音源集。同ZINEは、河内のデモ音源集からインスピレーションを受けた不吉霊二が描いた、46ページの短編漫画集だ。
そんな『河内宙夢デモ音源集』が本日、各音楽ストリーミング・サーヴィスでも聴けるようになった。『河内宙夢デモ音源集』の配信リンクはこちら。
これにあわせて、同作の収録曲“恋と退屈”のミュージック・ビデオが公開に。CGやコラージュを駆使した映像作品で、心地よい夢のような、サイケデリックな中毒性のあビデオるになっている。監督は、本日休演やギリシャラブのMV、山本精一、中村佳穂、児玉真吏奈らのVJで知られる映像作家の井上理緒奈が務めた。
不吉霊二と河内宙夢、音楽評論家の岡村詩野からのコメントは次のとおり。
◉不吉霊二
8/27のことでした・・・。「ロマンチックに生きている」をきいたのは。夕方の部屋にイントロが響き渡ったのよ。霊二と大好きなあの子は、こんな歌に出会えた喜びに震えました!! 屋上に登ってまた聴きました。この曲に手を差し出されて、私も手を差し出したら、自由になれた。夕方の空が私たちのものになったのでした!!
◉河内宙夢
時々、生きていく中で、過去とか思い出の存在がどうしても煩わしく感じてしまう時がある。そんなときかほちゃん(不吉霊二)の漫画を読むと救われる。
思い出そのものはいつまでも星空みたいにキラキラして、輝いていることに気付いて、どうしようもなく今を生きたくなる。素敵なマンガ、描いてくれて本当にありがとう。どうかこの作品が、今ロマンチックに生きている人たちの力になることを願って。
◉岡村詩野
河内の5曲入デモCDと、その5曲にインスピレーションを得て描いたという不吉の漫画、河内自身のセルフライナーノーツなどが載った冊子とを合わせたこのZINEは、河内の第2章を鮮やかに伝える作品だ。
音源はデモなので決して録音はよくない。だが「恋と退屈」「ロマンチックに生きている」といった、あまりにもやるせない歌詞とタイトルに覆われたここでの5曲は、仲間と腹を割って話すことのスリル、同じ時代に生きていることの喜びをぶっとく伝え、それがいつまで続くか分からない恐れや不安を実にリアルに滲ませる。覚悟を携えた生命力がある。
(The Kyoto〈純情“歌うたい”河内宙夢の第2章 音のカケラたち #31〉より引用)
なお、『河内宙夢デモ音源集』が収録されている「I search light」は、不吉霊二のTwitter(@vida02loca)へのDMやミロクレコーズのBASEで購入できる。そちらもぜひチェックしてほしい。
RELEASE INFORMATION
リリース日:2021年3月6日
配信リンク:https://linkco.re/13BzdpPz
TRACKLIST
1. さくら観光
2. さよならしたら少し死ぬ2020
3. ロマンチックに生きている
4. 雪
5. 恋と退屈
PROFILE: 河内宙夢
93年、神奈川・横浜生まれ。2016年頃からシンガー・ソングライターとして東京を中心に音楽活動を始める。
2018年に京都に上洛。活動拠点の中心を京都とする。
2019年には京都で結成したバンド、河内宙夢&イマジナリ―フレンズとしてミロクレコーズからファースト・アルバム『河内宙夢&イマジナリ―フレンズ』をリリースする。
フォーク、ポップス、ロックやニューウェイヴ、パンクから影響を受けた曲調や、街の人々や個人の焦燥を歌う独特の詩世界は各方面から評価を受けている。
以降もポール・ダンサーとのコラボレーションやアイドル・グループに楽曲提供を行うなど、多岐にわたる活動を精力的にしている。