2020年8月に亡くなったジャズ・トランペットの鬼才、沖至の最後のライブ録音。佐藤允彦とのデュオによる全編即興による沖らしい演奏が聞くことができる。編集・録音も佐藤が担当した2018年10月7日〈渋谷公園通りクラシックス〉での録音。沖至といえば自作の変形トランペットを記憶されている人も多いと思うが、彼の音楽もフリー・ジャズから始まりさらにその先へと変化し続けた。1970年以降は拠点をパリに移し、ヨーロッパの音楽家との共演を続け話題となっていたが、この時期の音源が廃盤になっていたり、まだまだ未発表の音源があることが推測できるため、今後の掘り起こしに期待。