略称が正式な名称になった大槻ケンヂのソロ・プロジェクトによる2作目。〈オカルト〉がメイン題材なこともあり、前作にはどことなく密室的な空気が漂っていたが、今回はラテン風味な“ライム”や、ダブ/レゲエな“逃亡先”など、サウンド的には多国籍な広がりも。また、シティ・ポップ感もあって実に洒脱な“大井競馬場”や、悲しみに寄り添うように、それでいて訓辞のようにも響くスロウ“人を泣かせる歌は”など、大名曲を連発!