わらべ歌や子守歌のカヴァー集も発表しているソロ・アーティストの寺尾紗穂が、細野晴臣や星野源のサポートも務める伊賀航(ベース)、片想いのメンバーのあだち麗三郎(ドラムス)と組んだバンドの2作目。寺尾の清楚な歌声はさらに深みを増し、すんなりと耳に馴染む。郷愁を誘う旋律が満載だが、後ろ向きなノスタルジーとは対照的な、現在進行形の音楽として成立している。現行のブラジル音楽からの影響も滲む。