甘辛ミックスなスタイルで突き進む4人から届いたニュー・シングル。パンキッシュなサウンドで弾けるパフォーマンスが、世界に笑顔の花を咲かせる!

 メジャー・デビュー・アルバム『POP』(2020年)には、安野勇太(HAWAIIAN6)、松崎兵太(SHANK)、GONGON、磯部正文(HUSKING BEE)といったメロコア・シーンの猛者たちが楽曲を提供。さらに、現在20歳の内藤るなと19歳の高井千帆、13歳の白浜あやと12歳の青山菜花というメンバー構成を含め、2019年にスタートしたB.O.L.Tは、特有のバランス感覚がそのまま個性となっているアイドル・グループだ。

 「私はもともとメロコアやパンクが好きだったんですが、自分で歌うとなると、どう表現していいかわからなくて。でも、曲を提供していただいたアーティストの皆さんの映像を観たり、対談させてもらうことで、音楽への理解が少しずつ深まって。今は〈自分たちならではの表現がしたい〉と思うようになりました」(内藤)。

 「最初は〈えっ、メロコア? (結成当時は)小学生のメンバーと一緒に?〉って驚いたんですけど(笑)、ちょっとずつ馴染んできて。こういう音楽の楽しさもわかってきたし、メンバーの年齢差に関係なく、一人一人の個性が出せるようになってきましたね」(高井)。

 「B.O.L.Tに入るまでは歌の経験がほとんどなくて。初めの頃は〈とりあえず歌って覚える〉という感じだったけど、最近は歌詞に沿って歌えるようになってきたと思います」(白浜)。

 「もともと人見知りで、人前で話すのも苦手だったんですけど、ライヴを経験することで思ったことを言えるようになってきて。歌ももっと好きになりました!」(青山)。

B.O.L.T 『スマイルフラワー』 EVIL LINE(2021)

 今回のセカンド・シングル『スマイルフラワー』の表題曲は、SpecialThanksのMisakiが作詞/作曲を担当。爽やかさと激しさを兼ね備えたメロディーが〈笑顔で世界に花を咲かそう〉というメッセージに共鳴するアッパー・チューンだ。

 「〈Anytime/どんなときもスマイル〉という歌い出しを担当させてもらってます。緊張したし、あまり馴れてないんですが、ありのままの自分で歌おうと思ってがんばりました!」(白浜)。

 「バンド・サウンドなんですが、イントロ、Aメロ、サビでそれぞれイメージが違っていて、また新しい感じの曲になっていると思います。間奏のベース・ソロもカッコイイんですよ」(高井)。

 「テーマは〈笑顔〉。マスクで表情がわかりづらいなか、〈笑顔って大事だな〉って改めて実感しているし、サウンドも今の季節にぴったりだと思います。音楽を通して笑顔を共有して、生きる力が湧いてくるというか。それが音楽のいいところだなって」(内藤)。

 「〈晴れわたる心の日/涙が降りそそぐ日にも/笑って〉という歌詞が好きです! 歌っていても自然に笑顔になれるし、気持ちいいですね。お花畑で撮影したMVもぜひ観てほしいです」(青山)。

 宇都宮発のパンク・バンド、SonoSheetの渡辺裕貴が手掛けたカップリングの“OUR COLOR”は、熱気に溢れたサウンドと、〈一人一人は違うけど、心が重なる瞬間は必ずある〉という思いがぶつかり合うロック・ナンバー。生々しい感情を反映したヴォーカルも心に残る。

 「メンバー4人もそうですけど、人はみんな違うし、聴く人によって感じることが違う歌だなと思います。いろんな捉え方をしてほしいですね」(高井)。

 「この曲のサウンドは個人的にもめちゃくちゃ好きだし、わかりやすくアガれると思います! 〈触れてみたい君の温度も〉という歌詞もいいですね。遠いところにいる〈君〉との距離がグッと縮まる感じがあって」(内藤)。

 「高い音もあるので、レコーディングではお腹から声を出すようにしました。歌とパフォーマンスで、〈悔しいことがあっても、がんばる!〉という気持ちを伝えたいです」(白浜)。

 「歌詞の内容は正直、まだわからないところがあって。ライヴで歌うことで、もっと歌詞の意味がわかってくるのかなって思います」(青山)。

 結成から約2年。パンキッシュな楽曲と年の差メンバーというミックス・スタイルで突き進んできたB.O.L.Tは、今回のシングルによって、みずからの魅力と武器をさらに幅広い層へアピールすることになるだろう。

 「楽曲は熱いけど、ライヴのMCにゆるっとした〈姉妹感〉があるのが私たちの良さかなって(笑)。もっともっと成長しますので、温かく見守ってほしいです」(高井)。

 「B.O.L.Tの良さは……ノリがいいところ(笑)。〈平和な雰囲気だね〉って、よく言われます」(白浜)。

 「(観客も)いっしょに踊りやすい振り付けと、メンバーの個性が魅力だなと思います!」(青山)。

 「ギター、ベース、ドラムの音を表現した振り付けもB.O.L.Tならでは。アイドル好きの方はもちろん、楽曲を提供してくださったバンドのファンの方がライヴに来てくれることもあって、もっと間口を広げていきたいです」(内藤)。

左から、B.O.L.Tの2020年作『POP』、同年のシングル“Don't Blink”(共にEVIL LINE)、SpecialThanksの2020年作『SUNCTUARY』(KOGA)、SonoSheetの2021年作『君滲む青』(HUNGRY OVER)