カッコ良さや可愛さだけじゃない、この4人らしいポップ・パンクを詰め込んだ初のEPが完成! 結成3周年を経て移り変わっていく空模様はこの先の景色をどんなふうに彩っていく?

天気のように変化し続ける感情

 ポップ・パンクを基調としたアッパー系の楽曲、キュートさと激しさを共存させたライヴ・パフォーマンスによって、アイドル・シーンのなかで際立った存在感を発揮しているB.O.L.T。今年5月から7月にかけてはグループにとって2度目となるツアーを開催し、「曲をノンストップで披露する演出も取り入れて、いままで以上に盛り上がりました」(高井千帆)、「まだコールができないぶん、ファンの皆さんも指紋がなくなりそうな勢いでクラップしてくれて(笑)、嬉しかったです」(内藤るな)と熱いステージを繰り広げている彼女たちから、ファーストEP『Weather』が届けられた。

B.O.L.T 『Weather』 EVIL LINE(2022)

 サウンドの軸になっているのはもちろん、ポップ・パンク。ソングライター陣には以前も起用したHold Out Hopeから初顔合わせのバンドまで多彩な面々が参加し、〈天気のように変化し続ける感情〉を表現している。

青山菜花「B.O.L.Tらしい曲もあるし、新しい雰囲気の楽曲もあって。〈どんな歌い方をしようかな?〉って妄想をしながらレコーディングに臨みました」

白浜あや「盛り上がる曲、楽しい曲、ちょっと切ない曲もあって。ツアーでも披露して、ファンの皆さんに楽しんでもらえたのも嬉しかったです!」

 Hold Out Hopeによるリード・トラック“BY MY SIDE”は、鋭利なギター・リフ、疾走感に貫かれたバンド・サウンドが炸裂するアッパー・チューン。恋の終わりの切なさ、その切なさを振り切ろうとする女の子の姿を描いた歌詞とのコントラストも印象的だ。

高井千帆「曲調としてはB.O.L.Tらしいロックな部分がしっかり出ていて。いままで4人でやってきたことを改めて感じてもらえる楽曲だと思います。歌詞にも感情移入しやすかったですね」

内藤るな「私が好きな洋楽ロックのテイストもあって、〈こういう曲、歌ってみたかった!〉って嬉しくなりました。強さ、激しさだけではなくて、アイドル好きの皆さんにもいいなと思ってもらえる歌い方を意識しました」

青山「最初はかなり強めに歌ってみたのですが、歌詞の中に〈好きな人に気持ちを伝えられない〉という気持ちがあることに気付いて、少しソフトに歌ってみようかなって。久しぶりに女の子っぽいところを出せました(笑)」

白浜「ツンツンもドキドキもあって、いろんな気持ちを表現している曲だと思います。バンドの音はすごくカッコいいんですけど、衣装はY2K系みたいな可愛い感じで。ライヴでもカッコ良さと可愛さの両方を見せたいですね!」