表現力を増した歌と幅を広げたサウンドに呼応する一挙一動が見逃せない! 〈one move, one passion〉で伝える今の4人のアティテュードとは?

自分たちから発信していきたい

 TOTALFAT、SpecialThanksらメロコア/ポップ・パンク系のアーティストが提供した楽曲を、エッジーかつキュートに表現する4人組、B.O.L.T。8月からは初のライヴ・ツアー〈#BOLT関東デマス ~初ライブツアーの巻~〉も開催し、さまざまなシーンで知名度を高めている彼女たちから、セカンド・アルバム『Attitude』が届けられた。先行シングル“Don't Blink”“スマイルフラワー”を含む本作には、〈アグレッシヴなロック・サウンド × キャッチーなメロディー〉を軸にした楽曲を収録。『Attitude』というタイトル通り、グループの姿勢とスタンスが明確に示された作品となった。

 「ファースト・アルバム『POP』から1年ちょっとでセカンド・アルバムを出せることは本当にありがたいなと思います。前作は〈周りからの刺激に対して、どう感じたか?〉という作品だったんですけど、今回はもっと自分たちから発信していきたくて。結成2周年を迎えて、よりアクティヴになったB.O.L.Tを感じてもらえると思います。SpecialThanksさんやTOTALFATさんをはじめ、今回も素晴らしい方々に楽曲を作っていただいて、クレジットを見るたびに鳥肌が立っちゃいますね(笑)」(高井千帆)。

 「作家の皆さんも、私たちの成長を感じながら楽曲を作ってくださってるんだと思います。今回のアルバムは〈one move, one passion〉というコンセプトで、楽曲ごとに体のパーツと動作のテーマがあって。例えば“スマイルフラワー”は〈笑顔〉、“Don't Blink”は〈瞬き/ウインク〉なのですが、ステージでの私たちのアクションにもぜひ注目してほしいです」(内藤るな)。

 「1年前の『POP』に比べると、〈ここを強く歌おう〉とか、歌に対する感情の込め方や姿勢が変わってきて。今年から中学生になったし、歌詞の意味をより理解したり、解釈することも少しずつできるようになってきたと思います」(青山菜花)。

 「この1年の経験を活かして、ちょっとずつ自分を出せるようになって。どの曲も今まで以上に丁寧に歌ったし、現時点での最大限は出せたと思います。今の自分より明日の自分のほうが良くなるようにがんばりたいです」(白浜あや)。

 

成長と新たな挑戦

 リード・トラック“Yummy!”は、メロコア直系のサウンドにエモーショナルで爽快なメロディー、〈ワタシの気持ちもついでに/食べちゃって欲しいの〉といったドキドキの歌詞が重なるアップ・チューン。メンバーそれぞれの声質を活かしたヴォーカル・アレンジによって、個の力とグループとしての魅力をバランス良く味わうことのできるナンバーだ。

 「“Yummy!”のテーマは〈食べる/ときめく〉。〈あなたと味わった記憶を食べちゃいたい〉みたいな歌詞もあって、恋愛のときめきも表現しています。あと〈今の楽しい私たちを見て!〉というメッセージもあって。応援してくださっている皆さんはもちろん、ちょっと離れてしまっている方々にも、現在の私たちの姿を見てほしいんですよね」(高井)。

 「B.O.L.Tらしいバンド・サウンドだし、すごくキャッチーで、フェス向きだなって思います。アイドル・ファンの皆さんのなかにはロック・テイストの曲に馴染みがない方もいると思うんですけど、“Yummy!”は良い入り口になってくれるんじゃないかなって。可愛らしくてパワーのあるダンスもぜひ観てほしい!」(内藤)。

 「初めてライヴで披露したときはすごく緊張したんですけど、皆さん盛り上がって、〈いいね!〉って言ってくれて。振り付けをマネしてくれたのも嬉しかったです。可愛いところとロックな感じが両方あって、大好きな曲になりました」(青山)。

 「初めて聴いたとき、〈明るい曲がきた!〉って嬉しくなっちゃいました(笑)。イントロから〈迷ってる暇はもう無いさ〉という歌い出しに繋がるところも好きだし、ちぃちゃん(高井)、るなちゃん(内藤)の掛け合いのバックで鳴ってるギターもカッコ良くて。最後に〈アナタが好きなの〉とストレートに歌うのもすごくいいですよね。私がこの曲を歌っているアイドルのファンだったら、〈私も大好き!〉って思っちゃう(笑)」(白浜)。

 メンバーの表現力/パフォーマンス力の向上とリンクするように、音楽的な幅が広がっているのも本作の魅力だ。高井が「新しい感覚だった曲」として挙げたのは、“JUST NOD”。煌びやかさと鋭さを併せ持ったギター・フレーズから始まる、パワー・ポップ風のラヴリーな恋愛ソングだ。

 「“JUST NOD”はガールズ・バンドのLucie,Tooの皆さんが作ってくれた曲。イントロから新鮮さを感じてもらえると思うし、恋愛ストーリーを描いた歌詞も可愛くて。ファンの方にはニヤニヤしながら聴いてほしいです(笑)」(高井)。

 内藤が「挑戦した曲」としてピックアップしたのは、ボーナス・トラックとして収録されている“HOT CAKE”。SpecialThanksのアレンジによるDragon Ashのカヴァーだ。ヘヴィーな音像と強い感情を込めたヴォーカルが共鳴するこの曲は、メンバー4人の成長ぶりを端的に示している。

 「他のアイドルやアーティストさんの曲をライヴでカヴァーしたことはあるんですけど、レコーディングしたのは初めてだし、しかもDragon Ashさんの楽曲。プレッシャーと緊張感のなかで歌ったんですけど、今の自分たちが持っているものは全部ぶつけられたと思います。兄がDragon Ashのファンなので、〈カヴァーするよ〉とLINEしたら、普段は既読スルーなのにすぐ反応がありました(笑)」(内藤)。

 白浜、青山の〈あやなの〉ペアがメイン・ヴォーカルを取るミディアム・バラード“Hear You”も本作の聴きどころ。ゆったりとしたメロディーと〈君の涙溢れる声に気づくように/耳を澄ます〉という切ないフレーズが響き合うこのナンバーは、B.O.L.Tにとっても新機軸と言えそうだ。

 「“Hear You”みたいな落ち着いた感じの曲は今までなかったんですよね。〈あやなの〉がメインで歌うのも初めてで、主メロを目立たせながら、ハーモニーもしっかり強調したり、細かいところにまで気を付けて歌いました。ぜひファンの皆さんにも聴いていただいて、感想を教えてほしいです」(青山)。

 「滑らかに歌うのも難しかったし、だいぶ苦戦しました。自分のレコーディングが終わって、なのちゃんの歌を聴いてるときに〈私は優しく歌いすぎたかも〉と思って、録り直させてもらったり。いろいろ工夫しながらがんばりました」(白浜)。

 

グループのスタイルがより鮮明に

 本作からの新曲のうち“Yummy!”“未完成呼吸”はすでにライヴで披露。歌詞やコンセプトに合わせたパフォーマンスにも注目が集まっている。

 「“Yummy!”の最後〈アナタが好きなの〉のところにシーッって(唇に人差し指を立てる)いう、内緒のポーズがあって気に入ってます」(白浜)。

 「“未完成呼吸”は息を吸って吐く振り付けだったり、手の形で〈O2〉〈CO2〉を表現するところがあったり。その他の曲でもファンの方が参加できる振りを取り入れているので、ぜひ一緒に楽しんでほしいですね」(高井)。

 パンキッシュなサウンドと表情豊かなヴォーカル、曲ごとに体のパーツのテーマを設けたパフォーマンス。今回の新作『Attitude』によって、B.O.L.Tはみずからのスタイルをより鮮明に打ち出すことになりそうだ。

 「これからもB.O.L.Tらしさを追求したいです。初めて観た方にもずっと応援してくれてる方にも、〈とにかく楽しい!〉と思ってもらえるライヴをすることが現時点の目標です」(高井)。

 「しっかり音程を取る、ダンスをきれいに見せることも大事だけど、いちばんは楽曲をファンの皆さんに伝えること。私自身もB.O.L.Tの曲が大好きなので、その気持ち込みでお届けしたいです」(内藤)。

 「曲調に合ったパフォーマンスをしたいし、(全員テイストが違う)今回の衣装のように個性もしっかり出していきたいです」(青山)。

 「メンバーそれぞれに良いところがあるので、それを奪い合い……じゃなくて(笑)、取り入れていきたいです。個性も見せつつ、メンバー、ファンの皆さん、照明さんや音響さんを含めて、〈チームB.O.L.T〉で一丸となって進んでいきます!」(白浜)。

B.O.L.Tの作品。
左から、2020年のアルバム『POP』、同年のシングル“Don't Blink”、2021年のシングル“スマイルフラワー”(すべてEVIL LINE)

 

『Attitude』に参加したアーティストの関連作品を一部紹介。
左から、TOTALFATの2020年作『MILESTONE』(RX/UKプロジェクト)、SHANKの2020年作『Candy Cruise EP』(BAiTFiSH)、SpecialThanksの2020年作『SUNCTUARY』(KOGA)、 SonoSheetの2021年作『君滲む青』(HUNGRY OVER)、Lucie,Tooの2019年作『CHIME』(THISTI ME)