豪州の女性シンガーによる3作目のソロ・アルバムは、姉弟フォーク・デュオ時代の印象を覆す野心作に。聴きどころはもちろん奔放かつコケティッシュな歌声だが、その魅力を最大限に引き出したのは、トーマス・バレットとセイント・ヴィンセントによる才気溢れるプロデュースだ。ソウル・ミュージックを下敷きにしながら、ここにはオルタナも内包するコンテンポラリーなポップスの粋が詰まっている。