舞台はイギリスのとある老舗靴工場。父が残したその工場は倒産寸前、跡継ぎのチャーリーは途方に暮れる。そんな中ドラァグクィーンのローラと出会い、誰も作ろうとしなかった靴を作るために奮闘する、実話をもとにしたハートフル・コメディー。〈胸を張って生きたい〉と願う人たちに、ときに切なく、ときに面白おかしく語りかけ、観る者に勇気を与えてくれます。モデルとなった工場主のインタビューや、監督の解説付き未公開シーンなどを観れば、より味わいが増すことでしょう。本作がベースのブロードウェイミュージカルが松竹によって映画化されており、こちらはまるで〈新喜劇〉のような面白さです(笑)。